美容師にとって一番大切な事は「アシスタント時代の過ごし方」

楽しそうに過ごしている3人の女性美容師アシスタント
この記事は約7分で読めます。

記事内にプロモーションを含む場合があります。

美容師のアシスタントはスタイリストを目指し、技術の習得や知識を増やす事など自分の事でいっぱいいっぱいで、他を見る余裕がない時期だと思います。

 

でも、プロになってからも困らない能力を身に付けるためには、いつ何を学んだら良いのかがわからない。と焦りや不安も出てきてしまいますよね?

 

スタイリストになる事だけに目を向けていると、いざスタイリストになった時に担当できるお客さんがいない。「ポジション的にはスタイリストだけれど実務はアシスタント業務のみ」となってしまいます。

 

これは、僕の経験の上で、一番大切な部分に気づかなかったために、スタイリストになってからすごく苦労した事なので、同じような苦労をしないように参考にしてほしいです。

スポンサーリンク

美容師にとって一番大切な事は「アシスタント時代の過ごし方」

それぞれの時間

アシスタントの時は技術を身につける事が大切です。僕はそのことだけ考え練習を重ねていました。

 

しかし、実はそれ以上に重要な事があります!それは「お客さんの観察「スタイリストの観察」です。

 

技術が身につけば、当然、任せてもらえる仕事も増える訳ですが、その際、技術力以上に必要になるのが、お客さんとの「信頼関係」です。信頼関係を築くには「時間」も必要ですし「コミュニケーション」をとることが大事な要素です。

 

僕は技術ばかりに目を向けてしまっていたため、「安心して任せられる」という信頼を得る事に欠けていました。

 

その為、お客さんから「愛想がない・ムスッとしている・仕事をこなしているだけ」と思われてしまい、技術に入る事を敬遠されていた時期がありました。

 

僕と同じような状況になっていませんか?もし、思い当たる事があれば、気がついた今がチャンスです!この機会に自分と向き合ってみましょう。

 

少しでも良い技術を提供し、お客さんに喜んでもらおうと一生懸命に努力をしていたのですが、コミニュケーションを疎かにしてしまった事が原因で、習得した技術を披露する場を失ってしまったのです。

 

アシスタントでこのような状態になってしまってしまうと、スタイリストになったとしてもお客さんを担当できるはずがありません。

 

スタイリストはアシスタント以上にお客さんとの信頼関係を密にしなければ、指名をしてもらえませんからね!

 

 

美容師は技術がどんなに優れていても、それを活かす場がなければ技術の使いようがありません。これは、当たり前の事なんですが、当時の僕はそのことに気づいていませんでした。

 

 

「技術が上手ければ、それだけで美容師として成功する」と大きな思い違いをしていたんです。

 

 

美容師は対人の仕事であり、接客の仕事です。お客さんをよく観察し、気遣いが最も必要だと思います。なにかを探していたり、困った素振りをしていたら、すぐに駆けつけ声をかける。ちょっとした挙動にも敏感に反応できるようによく観察することが大切です。
コミュニケーションをとるチャンスを見つける為にも「お客さんの事をよく観察」し、タイミングを見逃さない洞察力を身につけるには、アシスタントの時にどう過ごすか?で変わります。

 

スタッフもよく観察する

先輩のスタイリストがなにかを探してしていたり、次に何が必要なのかを考え、早めに準備をすれば、「仕事ができるアシスタント」になれます。

 

アシスタントは文字通りスタイリストをアシスト(補助)するのが役目なので、よく観察し、次の行動を先読みできるようになりましょう。
お客さんばかりに気を配っていてもダメなんです。
僕はこちらは得意だったのですが、お客さんへの気配りが鈍感でした。技術ばかりに気を取られてしまい、一番肝心なお客さんの方へ目を向けれていなかったため、スタイリストになってからも自分の顧客さんは限りなく少なく、スタイリストに昇格したにも関わらず、ほとんどアシスタント業務しかしていないという時期が長かったように思います。

 

また、フリーのお客さんを担当させてもらっても「気配り」ができない(なにが気配りなのかわからない)状態だったので、指名をもらうことが非常に困難でした。

 

お店として、失客をしていなかっただけマシでしたが、指名をもらえない原因がわからずすごく悩んでいました。

 

自分より技術の劣るスタッフが僕より指名が多い。という状況に納得がいかない!という不満ばかりためていたんですが、「なぜ、僕より指名を取れているのか?」という部分に目を向けようとはしなかったのが、さらに致命的でしたね。

技術が上手ければそれだけでいい!と大きな勘違いをしていたので、変なプライドがあったんだと思います。

 

美容師に必要なのは、技術力よりも人間力です。

スポンサーリンク

美容師に必要なのは「人間力」

自分の可能性の力

気の利く美容師というのは、お客さんにもスタッフにも気に入られます。

 

人間力を高めるって具体的にどんなことをすればよいのか、難しい問題ですよね?「正解」もなければ「不正解」もない。

 

しかし、案外簡単な方法で「人間力」が高いと感じてもらえるんです。

 

それは「あいさつ」と「声かけ」。日本人であれば、幼い頃から教わってきた事を「全力」でやればいいんです。

「こんにちは!」と元気にあいさつをする。

咳をしていたら、飲み物や飴をスッと出す。適度なタイミングでお手洗いの「声かけ」をする。

寒くないか?暑くないか?といった声かけの積み重ねが「あなたの美容師像」をお客さんに印象づけることに繋がります。そしてこういったコミュニケーションは懸命に仕事をしていると認められるので「信頼」を得る要因となります。

ですから、お店に来店された全てのお客さんに「声かけ」をしてみてくだい!
自分が担当として接することがなくても「あいさつ」は必須です。

 

最初は、ぎこちなく顔もひきつり、お客さんも驚いたような反応を示す事もありましたが、「自分の変化」をお客さんに伝える事ができる唯一の方法で、しかもすぐに実践できる事です。

 

繰り返し行っているうちに、慣れてきて、自然な応対もできるように必ずなるので、コミュニケーションをとるのが苦手な方も、頑張ってトライし続けてください。

 

僕は、こういった「小さい信頼」を積み重ねる事で、敬遠されていたお客さんからも仲良くしていただけるようになりました!

 

これは、技術力のない時からできるので、できる仕事の少ない初期段階の頃から率先して行った方がいいです。

 

「人間力」は、早いうちから身につけて、習慣化しておけば、あなたの最大の武器になります。

 

声をかけることで、お客さんとの接点を作れるので、会話をするキッカケにもなるし、気の利く子だという印象がプラスに働くのは言うまでもありません。

 

一度気に入ってもらえれば、あなたのことを応援してくれるファンになります。
技術的に出来ることが増えるにつれ、喜んでくれるし、施術にも入らせてくれます。

 

そして、ファンになってくれたお客さんは、必ずあなたを指名してくれるようになります!

 

アシスタントであったとしても指名をもらう事は可能です!自信もつくし、仕事の楽しみも増えるので、どんどん指名を狙っていくべきです。

 

ウィッグ(人形の頭)でどれだけ上手に出来ても、実際に人の頭で施術するのは感覚も違うし、全く思うようにできません。実践で数をこなすのがやはり成長速度は早いです。

 

技術が多少下手でも、あなたに「人間力」があり、お客さんとしっかりコミュニケーションがとれていればクレームが出ることはなく、喜んで頭を貸してくれます。

スポンサーリンク

最後に

技術第一主義は、ただの自己満足です。その技術を評価してくれるのはお客さんであり、お客さんの評価は数字として表れます。

 

どれだけこだわった自慢の技術をもっていても、「披露する場」つまり、入客できないことには意味がありません。フリーのお客さんをどれだけ振ってもらえても指名につなげることができなければ、その数もどんどん減っていきます。

 

スタイリストになってから「人間力」をつけるのは遅いです。

 

僕のようにならないためにも、アシスタント時代の早い時期からお客さんとの接点を多く作り、関係性を構築する練習をしたほうが未来は明るいです。

 

そのためには「よく観察」し、「すぐに動く行動力」が必要なので、営業中は「人」の動きに敏感に反応しましょう。

 

技術力も当然必要なのですが、それはレッスンの時間に集中して練習し身につけて、営業中は「人間力」を高めることのみに集中した方が、売れる美容師になれる日が近くなります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました