美容師になって、スタイリストとアシスタントの関係を理解した時に、アシスタントでは「お客さんから指名してもら」事は不可能。」と感じた事はありませんか?
確かに、アシスタントはスタイリストの補助をするのが仕事なのですが、それでもメインになる事はできます!
カットはもちろん出来ないのですが、カラーのお客さんであった場合は可能だと思いませんか?
もちろん、塗布技術や薬剤理論をしっかり習得してからの話ですが、塗布・薬剤調合・シャンプーが出来るレベルであれば、一人で全部の工程を施述できますよね?
お客さんさんから「指名」をもらっての施述は、練習でヘアモデルを相手に施述するのとは、全く違う「緊張感と楽しさ」を味わう事ができます!
いずれ、メインだってお客さんを担当する事になるわけですから、少しでも早く、そして少しでも多くの実践を経験する事で、あなたの成長を加速させてくれる事は、間違いありません。
初めて「指名」を頂いた時
僕がアシスタントの時、初めてお客さんから「指名」を頂いた時のことは一生忘れる事がないと思います。
もちろん「すごく嬉しかった!」というのもあるのですが、「あまりにも突然だった」からです。
ご予約を頂いてた時間に、来店されたお客さんは「今日のカラーは、ゆーすけがして!」と突然の指名が入りました。
その当時、そのお客さんのカラーは、ほとんど僕がやらせてもらっていました。
といっても、メインで担当していたわけではなく、「担当スタイリストの補助」というものです。
スタイリストが、カウンセリングをして、薬剤を調合して、「あとはよろしく〜!」という感じで、施述は僕が入る。という流れです。
薬剤を塗布し、スタイリストに聞いていた放置時間をおき、タイマーが鳴ったら、スタイリストを呼びに行き「カラーチェック」をしてもらう。
ここで、染まっていればシャンプーに入るし、まだであれば時間を足す。という、いたって普通のアシスタント業です。
施述に入るのは、僕であっても、主体は担当のスタイリスト。という関係性です。
そういった流れが常だったんですが、そこで僕の事を気に入ってくれたんですね!
ある日、突然、僕を「指名」してくださり、メインとして担当することになりました。
あまりにも唐突だったので、かなり戸惑ってしまったのですが、先輩のスタイリストから「やったじゃん!頑張りな!お前はもう一人で出来るから!」と背中を押してもらたので、「頑張ります!」と言うしかないですよね(笑)。
施述内容などの詳細は割愛させていただきますが、僕的には「無事成功!」。
もちろん、お客さんにも喜んで頂けました。ヘルプで入客するのではなく、「最初から最後まで自分が担当する。」というのは、「責任感」も違いますが、「やりがい」や「達成感」も全く違います。
そして、その経験は、僕にかなりの自信を与えてくれました。
「指名」を取りに行く姿勢
指名をもらう喜びを知り、担当という「やりがい」を知り、自信を手に入れた僕は、積極的に「指名」を取りに行く。という行動に出ました。
もちろん、お客さんとの関係性を考えて声をかけたんですよ!(笑)。誰彼構わず声をかければいいというものではないですからね。
こういった行為は、先輩から「指名を奪う」ということなんですが、お店として、それを良しとしてましたし、先輩方も応援してくれていたので、非常に恵まれた環境でした!
先輩のスタイリストも自分を指名するお客さんに、「ゆーすけがカラー出来るようになったんで、今回の担当はゆーすけにやらせてもいいですか?」と率先して僕を推してくれていました。
ですが、このようにお店全体で応援してくれるのは、ちゃんと理由があります。
そして、自分の事を自ら積極的にお客さんにアピールする姿勢も向上心として捉え、見てくれていました。
人は、そういった努力をしている人間を応援したくなるものですよね?
そうした協力を得れた事で、僕を指名してくださるお客さんは着実に増えていき、指名の数だけ経験と自信を得る事が出来たんです。
最後に
このように、1つのキッカケがあれば、アシスタントであっても「指名」をもらえる事が出来ます。
そして、1度でも「指名」をもらう事ができれば、「今までにない充実感」と「自信」を得られます。
しかし、自分でなんの行動もせずに「指名」をもらう事は不可能だと思います。
そういったことをしっかりと意識して、毎日を過ごしていれば、お店全体を巻き込む事ができます!
これは大変大きなチカラになることは間違いないです。
自分でもビックリするほど急激に成長することができます。
アシスタントがお客さんとの信頼を築きやすいタイミングがシャンプーの時です、メイン業務になるので毎日がチャンスで溢れています。
指名をもらえるチャンスを逃さないためにもシャンプー技術に磨きをかける事をおすすめします。
シャンプーが上手な美容師は絶対に得です!「美容師アシスタントがシャンプー技術で得られる3つのメリット」
しかし、ここで注意が必要なことがあります。
誰でも調子に乗ってしまう状況だとは思いますし、調子に乗るのが悪いこととは思いません。
ですが、乗りすぎはよくないです。「謙虚な姿勢」を忘れないようにしましょう。
今の僕なら、必死に頑張ってる後輩がいれば応援したくなるし、どんどん仕事を振ってあげたいな!って気持ちになりますもん!
周りが認めるほどの努力をして、調子に乗りつつも謙虚な気持ちを忘れない事で、「初めてアシスタントでも「指名」をもらう事が出来るのではないか。」と思います。
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