今回は、美容学生がやるべきバイトの話をしていきたいと思います。
10代の後半となると、物欲が増したり、友達との付き合いが増えたりでバイトをしないとやりくりできない時期だと思います。
でも、バイトをして賃金を得られれば、どんな仕事でもいい。という事もないですよね?
楽しそうで、ラクなバイトを選びたいのではありませんか?
確かにそのようはバイトはとても魅力的ですが、あなたの人生でどれ程「役に立つ経験」を得られるでしょうか?
いろいろなバイトがある中で、美容学生におすすめのものは「美容院」です。
当たり前ですよね!美容師になりたいわけですから。決してラクではありませんが、間違いなく「楽しい」です。
そして、美容師を目指すあなたにとって、これほど役に立つ経験は他にありません。
そこで、「美容院でバイトをする事のメリット」「バイトで雇ってもらえる美容院の探し方」「美容院以外のバイトを選択した場合」について解説していきます。
美容学生におすすめのバイトは1つだけ
美容学生は年齢的も多感な時期というのもあるのですが、「遊びに使う・ファッションにつぎ込む・練習道具の購入・地方に住んでいれば車の維持費」などなど高校生の時とは比べ物にならないほどお金が必要になってきます。
そこで必ずと言っていいほどバイトに励み出すわけですが、バイトするなら美容院の一択です。
美容学校を卒業してから働き出すよりも、バイトとして少しでも早くから仕事を学ぶ事で得られるものが大きくなり、年齢的に早い段階でスタイリストになれる可能性も大きくなります。
美容院でバイトをするメリット
美容師って実際にどんな仕事なのか知ってますか?外から見ているだけでは具体的な部分は見えてこないですよね。
自分が選んだ職業が、どういったものかということを具体的に知る事ができ、体感できるのが美容院でバイトをするメリットです。
技術はなにもできない状態であっても「接客」を学ぶ事が出来ます。
美容師の仕事の1である「接客力・会話力」は、慣れです。話し下手であっても慣れればしっかり話せるようになるのですが、そのためには場数という経験が必要になります。
僕自身、子どもの頃から内向的な性格で口数が少なく、すぐに親の後ろに隠れるタイプでしたが、現在は次から次へと言葉が出てくるようになり、しゃべりすぎてしまうくらいです。
これは、美容院でバイトをするようになってから大きく変化し、親でさえ「まさかお前が…。」とビックリしたくらいです。
といっても、バイトを初めてすぐに今のようになったわけではなく、少し話せるようになるまで1年ほどかかりました。なにを話せばいいのかわからず、話を振られるまで無言、話を振られても返事をするので精一杯。という状態が1年もあったんですね・・・。今考えると、恐ろしいです。
これ以外にも、お店の流れ、段取りというのが身についてきます。最初はなにもわからないので置物のような存在になりますが、「今なにをすれば良いのか?次にどんな準備をすればいいのか?」などの1日の流れが掴めるようになれば、置物から動物に成長できます。と言うのは冗談です、先輩が指示してくるので、少しづつ仕事を覚えていきましょう。
技術指導をしてもらえる
学校では教えてもらえない、現場ならではのコツやポイントをマンツーマンで教えてもらえます。
また、美容学校での実技は国家試験に合格するためのものなので、当然、美容院という現場ではレベルが違います。
僕自身、学校での実技授業よりもバイト先の美容院で営業後のレッスンをしている方が遥かに有意義でした。
ポイントを押さえて教わる事ができ、出来ない事に対しては、的確で具体的に解決に導いてくれますし、時にはお手本として実際にやって見せてくれるので、細かい指使いなどもよく観察する事ができました。
こういった実践的な練習は学校の授業よりも内容が濃いため、同じ練習を1時間したとしても得られるものが全然違います。
しかも、現場レベルの技術を習得できるので、学校の成績は必然的にあがります。そのおかげで同級生からも「技術が上手い人」という評判も得る事が出来ました。
ここでは説明しきれないメリットを「美容院でのバイト経験があると周りと大きく差をつけれる」で、より詳しく解説してあります。
バイトで雇ってもらえる美容院の探し方
美容師免許を既に取得していれば、また別なのですが、美容学生が美容院でバイトをしようと思っても求人情報はほぼありません。
最近は、美容学生向けの求人サイトもあるようですが、求人数はかなり限られていると思います。都会ならまだしも、地方の場合だと絶望的だと思います。
しかし、「美容学生をアルバイトで雇いたい」と思っている美容院のオーナーは多く存在していいます。
なぜ、美容学生をアルバイトとして雇いたいのか?
これは、単純に「人材の確保」です。美容学生のうちから雇っておいて、卒業後はそのまま正社員で採用という囲い込みを考えているからです。
ほとんどのお店が人手不足を解消するためにそれだけ必死だということです。
そして、学生のうちから技術を仕込んでおくことで、即戦力となるためお店側としても理想の流れになります。
美容学生が美容院でアルバイトをするということは「Win-Winの関係」ということですね!
そこで、肝心の「探し方」なんですが、美容学生になったらベンチマークを始めよう!を参考に行動し、バイトの意思を伝えれば割と簡単に見つかります。(地方ほどすぐに採用される)
美容院以外のバイトを選んだ場合
バイトといえば、コンビニ・居酒屋・漫画喫茶・カフェなどの一般的なものを選びがちですが、そのようなバイトをしていても美容師としては1mmも役に立ちません。
自分の大事な時間を切り売りしてしまうだけで、得られるものは少しのお金です。
同じ接客業でも、接している時間が桁違いなことに気づくと思います。そのなかでカウンセリングや気遣いといった内容のサービスを行っているので、一般的な接客業でどれだけ接客が上手くなろうと販売系と技術系の接客では、全くの別物なんです。
一般的な接客業では、業務的な内容の会話がメインですから注文をとったり、注文の確認をしたり、お待たせしました。失礼します。などの定型文的な要素しか会話内容としてはありません。
(語弊があればすみません。)
一方、美容師は幅広い年齢層の方と長い時間接するため、ジャンルを問わずそのお客さんに合わせた会話をしなければなりません。
こういった接客力だけをとっても一般的なバイトをしても意味がないことに気づいてもらえると思います。
得られる物もある
「他のバイトをしても意味がない」とは言いましたが、得られる物もあるとは思います。
それは「人間関係や経験」です。人と関わる以上、人間関係の楽しさ・難しさという事を学べます。それこそ十人十色なので、共感力や説得力、協調性などが必要になってくるので、接客業である美容師には欠かせないスキルになります。
バイトという形であっても、美容業以外の仕事に関する知識が増えることになるので、お客さんとの「話題」にすることができたり、経験者としてのアドバイスが出来るようになる。という意味では、美容師以外のバイトを選択するのもいいかもしれません。
最後に
美容学生が美容院でバイトをすることはバイト代という賃金以上に有益なものです。そして、その経験・体験はお金で買うことはできません。
美容師の道を選んだわけですから、美容師以外の仕事に時間を割く必要は全くないですよね!
バイト経験があるだけで専門学校卒業後の進路や待遇も非常に有利になりますし、自信もつきます。なにより早いうちから現場を知ることで卒業後の成長スピードは凄まじく早くなります。
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