美容師国家試験の第2課題である「ワインディング」は20分という規定時間をオーバーしてしまうと、その時点で「不合格」となってしまいます。
この20分というのは、ベテラン美容師でもギリギリのタイムです。
最終チェックを考えると18分台で巻き終わるのが理想的なのですが、出来るようになるまで「かなりの練習量」を積まなくてはなりません。
美容師国家試験を1回で合格するためにも「最重要であるタイム」を簡単に3分以上縮めるコツがブロッキングにあります。
ブロッキングの方法を変えるだけで確実に3分以上早くなるので、「タイムに入らない」「もっと早くなりたい」という方は是非最後まで読んでみてください。
10ブロックをやめるだけで3分以上早くなる
国家試験の課題である「オールパーパス」は、まずブロッキングから始まります。
実際にワインディングを始める前に「10ブロック」をとる練習をするのですが、オールパーパスを巻くのに10個もブロッキングをする必要はありません。
10ブロックをしていれば4〜5分はかってしまうのではないでしょうか?
簡単な計算なんですが20分間の内、4〜5分という時間をブロッキングに使ってしまうのは非常にもったいないですし、タイムロスでしかありません。
最低限のブロッキングは必要ですが「ブロッキングにかける時間は1分」もあれは十分です。
ワインディングを開始して1分以内に巻き始める事ができれば、19分間を「巻く時間」として使えるわけです。
20分間の中での時間配分を考える事は「非常に重要な要素」になります。
少しでも早く巻き終わらせるために「10ブロック」をやめるだけで確実にタイムは早くなります。
コツがわかればブロッキングは5個で十分になる
先ほど「最低限のブロッキングは必要」といったのですが、美容師国家試験課題の「オールパーパス」のワインディングに必要はブロックは「5個」です。
- センター
- 両サイド
- 両バックサイド
この5個のブロックさえ取れば、合格レベルの仕上がりにする事ができます。
センターはゴムでまとめる必要がないので、使用するゴムは4本です。
10ブロックをとる事を考えると「劇的に早くなる」と思いませんか?
- コームでブロックごとに分ける時間
- ゴムをとる時間
- ゴムで留める時間
- 巻く際にゴムを外す時間
それぞれが数秒、1秒に満たないものもあると思いますが、そのコンマ数秒をどれだけ削れるか?という事が最終的な時間につながります。
10ブロックをとるために、10回繰り返した動作を4回にすることで(センターはゴムを使用ない)タイムは大幅に短縮させる事ができます。
プロの美容師はブロッキングすらしない
ブロッキングの数を減らす事でタイムが早くなるのは理解できるが、はたして「ブロッキングをしなくても綺麗に巻けるのか?」また「10ブロックをとらなくてもいいのか?」と疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
結論として、「綺麗に巻けるし、10ブロックをとらなくてもいい」です。
理由は以下のとおりです。
プロの美容師は「ブロッキングをしなくても」綺麗に巻いている。
そもそも、美容師国家試験では規定のウィッグをしようしているか?仕上がりはどうか?という、「開始前の状態」と「終了後の状態」しか審査しません(衛生点を除く)。
ですから、途中経過である「ブロッキング」については、規定も採点もないんですよね。
そして、実際に美容院で働いている美容師はブロッキングをほとんどしません。
せいぜい「巻く場所以外をダッカールで留める」くらいなもので、「ブロッキングしながら巻いていく」という流れです。
オールパーパスなどの形を巻くときはブロッキングは全くしません。
すべてフリーハンドで「1スライスごと取って巻く」というのが一般的です。
実際に、僕もパーパスを巻くときはブロッキングはしないですし、ブロッキングをしている美容師も見た事はありません。
ブロッキングをしなくても「綺麗に巻ける」ように練習したからなんですが、それは練習量であり経験値であったりもします。
いきなりは出来なくても、やっていれば嫌でも出来るようになります。
なので10ブロックではなく、5ブロックで「出来るように」練習すればいいだけです。
ワインディングの時にブロッキングをする理由
ワインディングの時に、なぜブロッキングをするのか?という事を考えた事がありますか?
しかし、「10ブロックとる」というのは「綺麗に巻くため」だけではありません。
つまり、「基礎中の基礎」という事です。だから1年生で最初に習うのが10ブロッキングなんです。
国家試験を目前としている人やタイムを20分で設定している人は「もう初心者ではない」レベルと考えて良い段階です。
ワインディングの基礎が出来ているから美容師国家試験に受験できているんです。
ロッドの配置や全体の構成は肌感覚で身についているはずです。
センター、両サイド、両バックサイドの5つに分けるだけで十分に合格できる技術は習得できています。
ワインディングの不安要素は「タイム」
美容師国家試験の技術課題で1番の不安要素は「タイム」です。
1秒でもタイムを縮めて、手直しや最終チェックの時間をしっかりと確保する事で合格の可能性が大きくなります。
第2課題がワインディングの場合は、オールウェーブよりもタイムがシビアですので、1本1本を早く巻くのも大切な要素なのですが、最も無駄な行為である10ブロッキングを5ブロッキングに変える事で、大幅にタイムを短縮させる事ができます。
そして、ワインディング専用のコームを使う事で、より早く正確にブロッキングをする事ができます。
ワインディングはコームにこだわればサクサク上達するで解説していますが、「道具」を変えるだけで「仕上がり」が変わるのであれば、使わない手はありません。
以上、【美容師国家試験】ワインディングタイムを簡単に3分以上縮めるコツでした。
当ブログでは、他にも「美容師国家試験」に関する「テクニック」や「ウィッグの仕込み」など、合格するために必要な要素を下記の記事にまとめてあります。
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