ヘアドネーションはどの程度の「傷んだ髪」なら大丈夫なのか?という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
お客さんに自分の髪に関するダメージの質問をすると、ほとんどの方が「傷んだ髪」という判定を下しています。
美容師の目から見ると全然傷んではいないにも関わらず、本人的には気になるレベルのダメージと感じているようです。
それだけ「自分の髪の理想が高い」という意味では素晴らしい事なのですが、「傷んだ髪」の価値観がシビアすぎる人が多いとも言えます。
と言う気持ちはわかりますが、日常生活をしているだけでも「髪は傷んでいく」のが現実です。
極端な例をあげると、水に濡れるだけでもダメージはあります。
髪を水に濡らさない事は不可能ですよね。
もちろん、ヘアドネーションをする髪が「綺麗」である事は喜ばしい事です。
ヘアドネーションをする意思のある方が「傷んだ髪」だから「しない」という選択をしないためにも、次のようなツイートをしました。
ヘアドネーションは極端に傷んだ髪でなければ出来る。
カラーやパーマを繰り返し行った髪でも問題ない。
ただし、ブリーチをした場合は確認が必要。
髪を水で濡らしたとき「ゴム」のように伸び縮みする髪は不可。
とはいえ、髪質によっても変わるから「ブリーチの回数」だけでは決められない。
— ゆーすけ@髪の救世主 (@yu_suke_blog) October 2, 2019
カラーやパーマを繰り返し行った髪でも問題ない。
ただし、ブリーチをした場合は確認が必要。
髪を水で濡らしたとき「ゴム」のように伸び縮みする髪は不可。
とはいえ、髪質によっても変わるから「ブリーチの回数」だけでは決められない。
本記事では、このツイートを深堀しながら「ヘアドネーション」と「傷んだ髪」について解説します。
もちろん、「綺麗な髪」という状態に越した事はないです!
髪を綺麗にするには、トリートメントよりもシャンプーが大切です。
特に「炭酸シャンプー」は頭皮環境を改善し、抜け毛予防にもなるのでオススメです。
ヘアドネーションは多少「傷んだ髪」でも大丈夫
上記で書いた通り、ヘアドネーションは多少「傷んだ髪」でも問題なく医療用ウィッグに活用する事ができます。
ウィッグを作る工程でしっかりと処理をしているので、最終的には綺麗な髪の状態に仕上げられます。
ヘアドネーションには、そもそも「31cm以上」という条件が設けられいます。
切った後の「毛束として31cm以上」という事は、実際にはもっと長い状態でなければなりません。
自分の頭を坊主にする人以外は、切った後の髪型を考えなければいけませんからね!
ヘアドネーション後に「今の髪の長さをキープする状態」であれば、最低でも2.5年を「髪を伸ばす期間」としなければなりません。
カラーやパーマを1度もしていない状態であっても、摩擦などにより髪のダメージは進行し続けます。
極端に傷んだ髪の基準
ヘアドネーションを行っている団体によって、条件は違うものの共通する部分として「極端に傷んでいない髪」というのがあります。
「極端に傷んでいない髪」といっても基準がわかりにくいですよね。
先に述べたように、多くの人は「自分の髪が傷んでいる」という認識を持っています。
実際には「ほとんど傷んでいない」にも関わらずです。
なので、傷んだ髪の基準が必要になってくるわけです。
髪を引っ張る力加減にもよりますよね。
全く傷んでいない強い髪でも、力一杯髪を引っ張れば、伸びてちぎれてしまいます。
だから、
- 髪が濡れている状態
- 弱い力で引っ張っても伸びる
とした方が、判断しやすいですね!
他にも、髪が乾いている状態で毛先が燃えたようにチリチリになっている。
というのも判断材料の1つになります。
極論はブリーチをしてなければ大丈夫
簡単に言ってしまえば、ブリーチをしてなければ大丈夫です。
太くしっかりとした髪質であれば2、3回ブリーチをしていても大丈夫なんですが、元々細い髪質であれば1回ブリーチしただけでも髪はゴムのようになってしまいます。
とはいえ、「ブリーチ毛や白髪はダメ。パーマやくせ毛、縮毛矯正もダメ。」という団体もあるで事前の確認が必要です。
ヘアドネーションは傷んだ髪より綺麗な髪を
ヘアドネーションを考えている方は、今の「髪の傷み具合」をよくチェックしてみてください。
僕は15年以上、美容師をしていますがブリーチをする人はかなり少数です。
流行りの外人風カラーにしている人でも繰り返しブリーチをするという人は、さらに減ります。
とはいえ、どうせならば「綺麗な髪」である方が良いのも事実です。
そこで、間違って欲しくないのが「ヘアケアの知識」です。
美容院のメニューにある「トリートメント」って髪を傷ませてしまう行為なんです・・・。
間違ったヘアケア
本当の意味で「髪を綺麗にできる」ヘアケアはシャンプーです。
トリートメントではなく、シャンプーをトコトンこだわりましょう!
そのくらい「シャンプーが肝心」なんです。
正しいヘアケア
綺麗な状態で髪を伸ばす事が出来れば、あなたが嬉しい。
綺麗な髪がヘアドネーションに集まれば、子供達が嬉しい。という事ですね!
以上、ヘアドネーションは傷んだ髪でも出来る?ブリーチをしてなければ大丈夫!でした。
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