暇な時、枝毛や切れ毛をついつい探してしまいませんか?
見つけた時は少しショックだけど、1本見つけてしまったら、もっとあるのかも?と時間を忘れて探してしまう。という方が多いのではないでしょうか。
枝毛や切れ毛があると、髪が痛んでるな・・・。と目に見えて感じてしまうものです。
髪が痛まないようにケアをしっかりしていても、いつも間にかできてしまう厄介な枝毛ですが、原因を知り枝毛を作らないように気をつければ、必ず無くなるのでご安心ください!
そこで、枝毛を作らないヘアケアの方法を紹介していきます。
枝毛や切れ毛の原因は「摩擦」
髪は勝手に劣化しないので、枝毛や切れ毛には全て理由があります。
そして、枝毛や切れ毛になってしまう最大の原因は「摩擦」なんです。
髪に摩擦という負荷がかかることで、キューティクルが剥がれていってしまい最終的に枝毛や切れ毛といった状態になります。
日常で「どんな時に髪に摩擦がかかってしまうのか」考えてみましょう!
・ 髪をクシやブラシや手で梳かすとき
・ 髪を結んでいたゴムを引っ張ってはずすとき
・ 寝ている時に枕に擦れる
・ 絡まっている髪を強引に解いたとき
こういった時に、髪は摩擦ダメージを受けています。
この4つ全てを注意してほしいのですが、なかなか難しいですよね。
枝毛が気になっている人は、すでに気をつけている事だと思いますが、なかなか枝毛が減らないという場合は、「結んだ髪をほどくとき」というのが原因というケースが多いです。
この外し方だと、かなりの負荷がかかっています。
髪を爪でしごいたときにバネのようになるのをご存知ですか?
これが摩擦が髪に与えるダメージです。
(上が通常髪、下が爪でしごいた髪)
クルクルにはなってるけど、枝毛にはなってないのでは?と思われるでしょうが、何度も繰り返すと「切れ毛」になり、切れた場所から「枝毛」になっていきます。
髪を毎日結んでいる場合は、毎日これが繰り返されているという事です。
そして、1日の中でも「何度か髪を結び直す」のではないでしょうか?
その1回1回が確実に摩擦を与えています。
ヘアゴムの正しい外し方
とわいえ、髪を結ばないわけにはいかないし、結んだ髪はほどかなくてはなりません。
そこで、正しいヘアゴムの外し方を身につけましょう。
・結んである付け根を手で掴む
・付け根を持ったまま、空いている手でヘアゴムをゆっくり外す
これだけです。
両手を使ってゆっくり外すだけで、摩擦はかなり軽減できるんです。
すごく簡単な事だけど、ちょっと面倒臭いんですよね…その気持ちはすごくよくわかります。
しかし、シュッと一気に外すのか、両手を使いゆっくり外すかで枝毛になるかならないかが変わるんです。
たったこれだけの事で、気になる枝毛がなくなるんですから一手間って大切なんです。
ちなみに、お客さんが髪を結んで来店された際、美容師は必ず両手を使いゆっくり丁寧にヘアゴムを外すのですが、これは接客とかお客さんだから丁寧にしているという理由だけではないんです。
お客さんの髪の状態というのは、僕らからすると「素材」です。
綺麗な素材の方が、よいパフォーマンスができるから、自然と髪の扱いが丁寧になるんですよね。
摩擦以外の原因
枝毛や切れ毛の原因は摩擦以外にもあります。
全てを気をつけるのは難しいと思うので、できる事から改善していきましょう。
カラーやパーマなどの薬剤よる負担
これは、基本的に美容師が考えるべき事なので、気をつけようがないかもしれませんが、セルフカラーをしているかたは、要注意です。
カラーやパーマをするには、薬剤を使う必要があります。
色を変えたり形状を変えるという事は、髪の毛のメラニンやタンパク構造に影響を与えることなので、少なからず負担をかけていることになります。
そうならないためにも「頻度」をよく考え、あなたの髪質や理想のイメージにあったペースを見つける事が大切になります。
担当の美容師に相談するのもいいのですが、まずはあなた自身で見直してみると良いと思います。
今の髪の状態から頻度を考えるには「美容院に行く頻度は友達と比べても意味がない!美容師が考える適切な周期」を参考にしてみてください。
コテやアイロンの熱による負担
コテやアイロンしすぎは枝毛や切れ毛の原因になります。
これは高温であるほど髪の負担が大きくなるので、高くても150度を目安にする事でダメージを軽減できます。
熱を与えると痛むとわかっていても、スタイリングの際に必要な場合が多々あるので「温度管理」に気をつける事で、「少しでも痛ませない意識」が大切です。
紫外線による負担
紫外線は皮膚だけでなく髪の毛にも影響を与えます。
なので、外出する際は帽子や日傘をさすと枝毛や切れ毛を減らせるですが、枝毛が一番気になる場所は「毛先」なので、日焼け止めようのヘアスプレーを毛先中心につけると効果的です。
自然乾燥による負担
髪が濡れている状態や湿ったままの時間が長いほど、髪は痛んでいってしまいます。
ドライヤーを使って髪を乾かさないという事はデメリットが非常に多いので「髪を乾かす 習慣」は必ず身につけましょう。
どんなデメリットがあるのかは「髪を乾かさないのは危険!痛ませるだけでなく抜け毛と臭いの原因になる」を読めば、その怖さがわかります。
枝毛になってしまったら?
枝毛を見つけた時に、2つに割いたり、プチっとちぎったりしていませんか?
ダメだとわかっているかもしれませんが、ダメです!
トリートメントでケアをして治そうとしても、一度傷んだ髪は治りません!
ですから、カットをする事が1番のトリートメントになります。
枝毛カット、メンテナンスカット、トリートメントカットと色んな言い方をする美容師がいますが、やってる事は皆同じです。
枝毛になっている毛先を切って、髪を綺麗にしているんです。
最後に
一度、枝毛ができてしまうと全てを取り除く事は不可能になります。
「枝毛を切る」という事と同時に「枝毛を作らない」ヘアケアが必須になってきます。
枝毛は自然にできるものではなく、必ず原因があります。
枝毛になってしまった場合は、トリートメントで治すのではなく、カットで綺麗にするしか方法はありません。
ですから、高級なシャンプーやトリートメント、ドライヤーなどを買いそろえる必要はなく、「髪の扱い方」がポイントなんです。
様々なヘアケア商品は全て、髪の扱いを良くする為のサポートで有り、脇役に過ぎないのでモノに頼るのではなく、「扱い方」というコトを意識した方が「美髪」への近道です。
髪の扱い方の合言葉は「やさしく丁寧に」です。
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