【図解】髪の量を減らす「だけ」では扱いづらい髪になる

「髪の量を減らす」を図解で解説髪の悩み
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髪の量を減らして欲しい時、美容院でカットのオーダーをこんな風に頼んでいませんか?

 

  • 髪を伸ばしたいから「すくだけ」でいい
  • 髪の量が増えてきたから「すいて」ほしい
  • 髪が広がるから「すいて」ほしい
  • 今の長さが丁度いいから「すくだけ」でいい

 

こういった、髪の量を減らす「だけ」が目的であった場合でも、「すいてほしい」という頼み方をしてしまうと、扱いづらい髪型になるという「悲劇の始まり」になってしまう可能性があります。

 

  • 毛先がペラペラ
  • やたらと毛先がハネる
  • くせ毛ではないのに髪が「うねる」
  • 髪が広がって全然まとまらない
  • パサつきや枝毛が気になる
  • アホ毛が多い

 

思い当たる項目が多いほど「髪の量の減らしすぎ」が原因となってかもしれません。

 

「髪の量を減らす」ということの正しい知識をもっていると、以下のようなメリットがあります。

 

  • 美容院でのオーダーの仕方が変わり「扱いやすい綺麗な髪」が手に入る
  • カットの「上手な美容師」「あまり上手くない美容師」を見分けることができる
  • 髪に関するストレスが減る
  • 周りの人から「褒められる」髪になる

 

また、扱いやすい髪を手に入れるには美容院へ行く前の事前準備が大切です。詳しくは下記をご覧ください。

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髪の毛の量を減らす「だけ」が目的になると危険

髪の量を減らしたい時というのは、こんな時じゃないですか?

  • 髪を伸ばしてる
  • 今の長さが丁度いい

 

僕が実際にお客さんから「すぐだけでいい」とオーダーがある時は、このどちらかのパターンの時です。

 

人によってオーダーの言い方は様々ですが、あなたならどう伝えますか?

  • 髪をすくだけ
  • 髪の量を減らすだけ
  • 髪を軽くするだけ

 

この「だけ」というのが、意外と危険なんです。

 

毛量がすごい多いと感じている人の場合

  • できるだけ軽くして!
  • とにかく、めっちゃ減らして欲しい!
  • もっと減らしていい!

 

という方も多いのですが、このオーダーの仕方は「完全にアウト」なんです。

 

すき過ぎによって「毛先が薄くなりすぎてペラペラ」になる大きな原因になってしまいます。

 

毛先がペラペラになってしまった髪

この後ろ姿を客観的に見た時に「素敵な髪型」とは思わないですよね・・・。

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毛先がペラペラになってしまう原理

ここでは分かりやすく解説するために「すきバサミ」使用した場合を前提とします。

「髪をすく」ときによく使われるハサミなので、見たことはあると思います。

 

ちなみに「すきバサミ」にも種類がいくつかあり、カット率が10%〜50%と幅があり、どの程度「切る部分を作るか?」という感じで、ハサミによって「切れるパーセンテージ」が違います。

それを、美容師の好みやお客さんの毛量によって「ハサミの使い分け」をしています。

 

2丁のすきバサミ

一般的には「すきバサミ」と言われていますが、美容師が言う「セニング」というハサミです。

 

全く髪が「すかれていない」状態が「毛量100%」と考えます。

「髪の量を減らす」を図解で解説

そこに、このように2箇所にハサミを入れたとします。

毛先に行くほど毛量が減る

そうすると、このように「毛先に行くにしたがって髪の量が減る」のですが、これが「髪をすく」ということです。

これ自体は悪いことではなく、「毛量を減らす」ことは髪型を作る上で欠かせない要素となります。

 

しかし、「単に量を減らすことだけ」を目的としてしまうと、このすきバサミを入れる回数が多くなります。

髪の量をとりすぎた髪

このようにすきバサミを乱用してしまうと、当然「毛先はどんどん薄くなっていく」ことになります。

 

ここで1つ考えて欲しいことがあります!

 

美容師は髪を切るとき、図のように「引き出して」カットをしますが、そのあとはどうなります?

 

当たり前のことですが、重力によって「下」に落ちますよね。

スプレーなどでバリバリに固めない限り「髪は下に落ちる」ことになります。

 

極限まで「量を減られた髪」が下に落ちると・・・?

毛先にほとんど髪がない人

このように「毛先がペラペラ」な状態になります。

 

ここまでくると「毛先の薄い部分は必要なの?」と感じるでしょうし、「切り残しでは?」と思う人もいるのではないでしょうか。
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髪の量を減らし過ぎると「パサパサ感と枝毛」の原因になる

このように「すき過ぎ」によって、髪の厚みがなくなってしまうことで、髪はダメージを受けやすくなり、枝毛の原因になってしまいます。

 

仮に、ダメージを10という数値化させて考えてみると分かりやすいです。

 

  • 髪に厚みがあればある程、10というダメージは「分散」し、1本1本にかかる負担が少なくなる。
  • 髪に厚みがない状態だと、10のダメージは少ない本に「集中」し、1本1本にかかる負担は大きくなる。

 

これが、髪の厚みがなくなることによってダメージを受けやすくなる理由です。

 

そしてさらに、「すかれた」短い毛が、ピンピンとはねやすくなる。

「図解」髪の量をとりすぎるとハネやすくなる

これが、パサパサ感の正体です。

 

そして、パサパサに見えるということは「艶がなくなる」と言い換えることができます。

表面を「すく」とアホ毛になる

先ほどの図解で「はねてくるポイント」が髪の表面に作られてしまうと、「アホ毛」と言われるピョンピョンとはねる毛になります。

表面をすくとアホ毛になる

アホ毛は「切れ毛」などが原因でできてしまうこともあるのですが、このように「髪をすく」ことが原因になっている可能性もあります。

 

とわいえ、これは「美容師側」の問題なので、お客さん側には非がないです。

うねりや広がり、ハネの原因にもなる

髪の厚みがなくなり、ダメージを受けやすくなってしまった状態になると枝毛、アホ毛以外の影響も出やすくなってきます。

  • うねり
  • 広がり
  • 毛先のハネ

 

もう少し具体的にすると、このような感じです。

  • くせ毛ではないのに、髪がうねってきた。
  • カットした直後は「収まりはいい」が、すぐに広がってしまう。
  • なにをしても、毛先がはねてしまう。

思い当たることはありませんか?

 

これは、カットなどによる「後天的なくせ毛」になっている可能性があります。

髪の量をとりすぎた事が原因で「うねる」

もちろん、カットだけが原因ではなく、「結び癖」「触り癖」などの髪の扱い方に原因がある場合もあります。

 

ここまでに掲載した、3人すべての女性の髪に「うねり」が出ていた事に気づいたでしょうか?

 

これは「癖毛だから」ではないんですよ。

 

こういった、カットや習慣によってついた「後天的なくせ毛」は、「すき過ぎるのをやめる」「髪の扱い方の習慣を見直す」ことで、直ります。
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なぜ毛量を減らしたくなるのか?

あなたは「なぜ毛量を減らしたくなるのか?」をしっかり考えたことがありますか?

 

髪を減らしたい理由を明確にすると「美容院でのオーダーの仕方」が変わります!

 

4つのタイプに分けてみるので、あなたは「どのタイプ」なのかを考えてみてください。

髪の量が多いから減らしたい

もともと髪の生えている本数が多い人が「髪を減らしたく」なる理由です。

  • 暑い(体感温度)
    髪は熱を「こもらせる」ので、頭が暑い→汗が出る→髪をすいて涼しくしたい

 

  • 洗いにくい、乾きにくい
    シャンプーの時に、頭皮まで指が通りにくく、洗うのに時間がかかる
    ドライヤーで乾かす時に、乾きにくく、時間がかかる

 

  • 頭を小さく見せたい
    毛量によって、頭が大きく見えるのが嫌で、小さい頭に見せたい

髪の毛を軽くしたいから減らしたい

  • 重たい髪型が嫌い
    ボブのような重たい髪型が嫌いで、レイヤーがたっぷり入ってるような軽い髪型にしたい

 

  • 毛先のまとまりがほしい
    毛先が先細りになるような髪型にしたい

 

  • コテで巻いた時にしっかり動かしたい
    毛量が増えてくると動きが「つきづらく、とれやすい」から、動きがしっかり出るように軽くしたい

広がり、膨らみを抑えたいから「毛量を減らしたい」

  • くせ毛で広がる
    くせ毛で広がってしまうのを抑えたい

根元と毛先の毛量のギャップで多く感じるから「減らしたい」

  • 根元と毛先の毛量のギャップをなくしたい
    毛先に対し根元の毛量が多いのが気になる(ロングの人に多い)
    髪が長ければ長いほど、毛先がペラペラになるリスクがある

 

どれかに当てはまりましたか?

 

このように「髪の量を減らしたい」理由は必ずあるはずです。

それを「うまく言葉にして表せない」から「髪をすいてほしい」というオーダーの仕方になっているのではないでしょうか?

 

しかし、この「なぜ、髪の量を減らしたいのか?」というのは、美容師の立場からすると非常に大事なポイントなんです。

 

少し面倒くさいとは思いますが、なるべく具体的に「伝える」ことで理想の髪型を手に入れることができます。

逆を言えば、このポイントが美容師とお客さんとでズレていた場合、「髪をすく」ことによる悲劇の始まりになってしまうんです。
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大切なのは、髪をすいて「どんなイメージになりたいのか?」

どんなイメージなりたくて髪を切るか考えている女性

大切なのは、髪の量を減らし、軽くすることではなく、その先にある「どんなイメージになりたいのか?」という理想です。

 

  • 綺麗になる
  • 可愛くなる
  • かっこよくなる

というのが絶対外せない条件ですよね。

 

だからこそ、「髪をすくだけ」というオーダーの仕方はやめた方がいいんです。

 

  • たくさん「すいて」
  • とにかく「軽くして」

は、安易に使うと非常に危険だと言えます。

 

残念ながら、今回解説したような「髪をすくことによる問題」を考えていない美容師が存在しているのが美容業界です。

 

だから、今回載せさせてもらった写真の人のような「被害者」が減らないんです。

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髪の量を減らす「だけ」は扱いづらい髪になるのまとめ

過度に「すかれた状態」になってしまうと、直すのにかなりの時間が必要になってします。

 

求めている、髪の長さによっては「年単位」で考えなければない事もざらなんです。

 

あなたが「被害者」にならないためにも、たんに「髪の量を減らす」のではなく、最終的に「どんなイメージになりたいか」を伝える事が、お客さんがとれる対応策になります。

 

どんな美容師に当たるかわからない時ほど、あなたの髪はあなた自身が守らなくてはいけません。

 

以上、【図解】髪の量を減らす「だけ」では扱いづらい髪になるでした。

 

関連記事:「髪をすく」を理解すればカットで失敗されなくなる!

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