髪にツヤがなく毛先がパサパサしてしまい、毎日髪型が決まらない。
朝、頑張ってスタイリングをしても、少し時間が経つとパサついてくる。
こんなお悩みはありませんか?
悩みを解消するために、高級なシャンプーやトリートメントを使っていてもパサつく場合は、正しい髪のお手入れができていない事が原因かもしれません。
ネットの情報は正しいものが少なく、美容師ですら間違った知識を持っている場合が多々有ります。
そこで、髪がパサパサになる正しい原因と、正しい対策方法についてご紹介していきます。
髪がパサパサになる原因と予防策
髪がパサパサになってしまう原因が、水分不足だという事はなんとなく想像がつきますよね?
髪には、「結合水分」と「自由水分」という2つの水分があります。
これは細胞自体に含まれている水分で、人工的に増やす事が出来ません。なので、減っていく一方で、水分が全部抜け切ってしまうと、ミイラ状態になってしまいます。・「自由水分」
こちらは、髪の内部と外部を自由に行き来する水分で、髪を濡らしたり、湿気を吸い込んだりして、増えたり減ったりします。
しかし、自由水分は髪の内部に維持する事ができず、どれだけ髪を濡らしても、やがて蒸発してしまいます。
髪では、「結合水分」をいかに減らさないかが重要です。
では、髪の結合水分が減ってしまう原因と対策を見ていきましょう。
シャンプーは泡立てにこだわる
髪質改善を考えた時に、シャンプーを見直す人が多いですが、高級なシャンプーを使っても正しく使わなければ、効果がありません。
洗顔の時のように「キメの細かい固い泡」が理想です。
シャンプーを変えるよりも、しっかりと空気を含ませて「良い泡」を立てる事に専念してみてください。
よく、「トリートメントをつけて時間を置くのが良い」と言われますが、それよりも効果が高いのが「シャンプーによる泡パック」です。
油分を足すよりも、汚れをしっかりと落とす方が髪は綺麗になります。
もちろんパサつきの予防にもなるので、まずは「泡パック」を試してください。
ドライヤーを使わずに自然乾燥している
ドライヤーの熱でダメージを受けるから自然乾燥が良いと思われている方も少なくないと思います。
しかし、髪は濡れたままの状態が刺激に弱い状態となります。
キューティクルが開いた状態であり、剥がれてしまいやすい時でもあります。
この状態で摩擦などの負荷が加わると、髪に大きなダメージを与えてしまうのは、容易に想像できます。
長時間お風呂に入っていると、皮膚がふやけて柔らかく、めくれやすくなりますよね?
髪が濡れている状態と言うのは、それと全く同じです。
髪が乾くとキューティクルは自然に閉じますので、すぐに乾かすのが鉄則です。
「ドライヤーの熱は良くない」と考える人も人が多くいますが、それは間違っています。
乾かしすぎによる「オーバードライ」になってしまうと、確かに乾燥しすぎてパサつきの原因になってしまうのですが、よほど長い時間ドライヤーをかけていないと「オーバードライ」にはなりません。
時間だけでなく、同じ箇所に温風を当て続けると、かなり熱くなるので、よほど鈍感な人でない場合は、自然と避けます。
それに、髪を乾かすのってすごく面倒ではないですか?
「まだ少し湿っているけど・・・。」と途中でやめてしまってはもったいないです。
そこから「最後まで乾かしきる」というのが一番大事な事なんです!ここをしないのならば、「パサつき・ダメージ」に対してドライヤーでアプローチする意味がなくなります。
髪を乾かさない事は「髪を乾かさないのは危険!痛ませるだけでなく抜け毛と臭いの原因になる」といったトラブルに直結してしまいます。
髪をしっかりと乾かす事でツヤが生まれるので、ドライヤーは必須アイテムです。
髪とツヤに関する事は「髪のツヤとダメージは無関係!どんな髪でも一瞬でツヤツヤになる」をご覧ください。
タオルでゴシゴシ拭いている
先ほども述べた通り、髪は濡れている時が最も脆い状態です。
お風呂上りなどで髪を拭く時に、ゴシゴシと拭いてしまうと、摩擦が起きたり、キューティクルを剥がしてしまう事につながります。
髪をタオルで包みパンパンと叩くようにすると、擦れによる摩擦が減り、水分をタオルへ移す事ができます。
強引なブラッシング
髪が絡まっているの状態で、無理やり「くし」でブラッシングをし、絡まりを強引に引っ張って解こうとすると、当然「髪は損傷」します。
キューティクルが剥がれてしまったり、強引に梳かす事で切れ毛になってしまったり、切れ毛が原因で枝毛にもなります。
そうならない為には、「毛先から徐々に梳かしていく事」が大切です。
また、絡まりをほぐしておくことでツヤもでます。
パーマや縮毛矯正の繰り返し
新しい「パーマ液」や「パーマの技術」が進んでも、やはり髪にダメージはあります。
髪が痛まないパーマは存在しません!
パーマはもちろん、縮毛矯正は髪へのダメージが非常に大きいものなので、乾燥しパサついている髪へは、なるべくしない方が好ましいです。
最初にお話しした、「結合水分」は、こういった薬剤の使用で最も減ってしまいます。
毎日ヘアアイロンやコテを使用している
ご存知の通り、髪はたんぱく質で出来ています。そのため、熱を加えると「タンパク変性」というのが起こります。
高温のアイロンやコテを毎日使っていると、髪のタンパクが変質して、ゴワついたりパサつく原因になります。
180℃で使用している人がかなり多くいますが、明らかに高すぎる温度です。
150℃でも十分「熱による形」は付けられるので、温度設定を見直してください。
「高・中・低」などの温度設定しかできない場合は、「中」で使うのがいいと思いますが、できれば「℃」で設定できる物に買い換えた方が絶対にいいです。
「安物買いの銭失い」にならないように、よく考えてみてください。
紫外線やほこりなど
外に出ると、紫外線、ほこり、化学物質など、髪に悪影響を与えるものがたくさんあります。
紫外線はキューティクルを破壊しますし、ほこりなどが髪に付着すると水分を吸い取ってしまい、髪が乾燥します。
そして、一日の終わりには必ずシャンプーをし、髪に付いたほこりや化学物質、汗や余分な皮脂はその日の内にしっかり洗い流してください。
紫外線から守ることで抜け毛予防にもなるので、しっかりと対策をするといいですね!
詳しくは「夏の紫外線ダメージから髪を守れば秋の抜け毛はかなり減る」をご覧ください。
パサパサの髪に対する油分でのケア
パサパサになってしまった髪の毛のケア方法は、現状では「リンス・コンディショナー・トリートメント」という油分に頼らなければなりません。
しかし、この3つの違いを正確に理解できている人は少ないのではないでしょうか?
まずは、正しい知識をつけることが大切です。
「リンス・コンディショナー・トリートメント」の違い
髪の表面(キューティクル)をコーティングして、ツヤをしたり静電気を防止したりする効果があります。・「コンディショナー」
髪の表面のコーティングと少し内部まで浸透する効果があります。・「トリートメント」
表面のコーティングはもちろん、奥の内部まで浸透する効果があります。
このことから、リンス・コンディショナーの効果はトリートメントだけで補えると言えるので、トリートメント以外の使用は「手間とお金の無駄」ということになります。
ヘアマスクやヘアパックと言われているものもトリートメントと同様のもので、名前を変えて「通常のトリートメント以上の効果をもたらしそなイメージを植え付けている」にすぎないものなので、こちらも不要です。
こういった、油分の重ねづけは「オイル毛」の大きな原因になってしまうので、パサつきがさらに悪化してしまう事態になるので注意が必要です。
「オイル毛」の詳しい説明については「あなたの髪がべたつくのは過剰なケアが原因です」をご覧ください。
ネット情報や美容師に踊らされてなイケナイ
ヘアカラーやパーマをする数を減らす事を考えましょう。
薬剤によるダメージは、他のどんな要因よりもはるかに大きいものとなります。
回数を減らせなくても、薬剤には「強さ」というものがあります。
美容院で「髪にやさしい薬剤」などと説明を受けたら、「具体的に何がやさしいのか?」という事を突っ込んで聞いてみて下さい!
説明が理解できなくても構いません。こうやって質問する事で、美容師を牽制する事ができます。
あなた自身がコントロールできない「美容院での施術」を牽制する事で相手に慎重さを与えられます。
カラー・パーマの後の「トリートメント」は絶対にダメ
美容院で、カラーやパーマなどの薬剤を使用した際に、「今日は薬剤を使ったので、トリートメントをしておいた方がいいですよ!」というセリフを聞いた事がありませんか?
「薬剤で髪が傷む」→「修復が必要」と考えると思いますが、絶対にやめてください!
先ほどの美容師のセリフは、大嘘です!
薬剤を使用した直後に「トリートメントをする」という行為は、髪のダメージを加速させます。
この内部に留まった「残留薬剤」をトリートメントによるコーティングで、さらに出にくくしてしまうのが、「薬剤使用後のトリートメントをする」という行為です。
残留薬剤は虫歯のように、徐々にダメージを進行させていくので、一刻も早く除去する事が必要なんです。
カラー・パーマの後にトリートメントで修復というのは、でたらめな説明です。
最後に
髪がパサパサになってしまうのには必ず原因があります。
その原因となるものを1つずつ解消していく事で、必ずあなたの髪は綺麗なツヤを取り戻します。
しかし、「あなただけの努力」で解決できない事もあるので美容師選びが大切になってきます。
あなたの髪は「あなた自身」で変れる場合と、「美容師」によって変わる場合があります。
ネットの情報や儲け主義の美容師に踊らされないように、正しい知識を身につけましょう。
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