美容院へ行くと、必ずのように「今日、トリートメントもしときます?」といった事を言われませんか?
毎回言われて「鬱陶しい」、「断りにくい」と思う人もいれば、「頼むのを忘れてたから確認してくれて嬉しい」という人もいます。
「たまには贅沢してもいいかな?今回だけする」といった場合もあるでしょう。
しかし、馬鹿の一つ覚えのように言われるあのセリフには、もちろん裏があります。
それはけっして「あなたの髪の為」では、ありません。
なぜそう言えるのか?を説明していきます。
トリートメントは利益が大きいお金儲けのメニュー
お客さんにトリートメントを勧めて「やる」となれば、当然その分の売り上げがあがります。
美容院もビジネスなので、売り上げを上げるために試行錯誤しています。
だいたいどこの美容院でも、ワンコイン~数千円のランク分けされたトリートメントメニューを用意しています。
カット料金よりも高い料金設定をしているお店もありますよね。
施述料金ー材料費=利益
と考えた時に、利益率の数字はものすごい数値を叩き出します。
この計算の場合、人件費や施述時間を考慮していないので実際は利益の数字は少し下がるのですが、それでもかなりの儲けを生み出してくれます。
どんなに高い料金設定をしてあるトリートメントメニューでも、材料費(原価)はせいぜい数百円なんです。
1人あたりにかかる材料費で500円以上かけるのは、「逆に難しい」といった内容です。
仮に5000円のトリートメントを美容院でしたとして、材料費はマックスで500円です。
90%の4500円が利益となります(人件費などは考慮していない)。
ワンコインメニューのトリートメントであれば、材料費が数十円なんてこともザラです。
ビジネスで考えると、かなり素晴らしいですよね!
美容院は、トリートメントに力を入れれば入れるほど、ボロ儲け出来ます。
それでいて、新人のアシスタントでも出来る施述内容という、おまけつきです。
美容院側からすると、こんなに儲かるメニューはないのですが、「お金を払ってトリートメントをするお客さん側」からするとどうなのでしょう?
一時的な艶と手触りが手に入る
美容院でトリートメントをすることによって、一時的な艶と手触りは手に入ります。
しかし、それは決して髪の痛みが治ったからではありません。
むしろ、トリートメントをすることによって、一時的的な艶と手触りと引き換えに髪を傷ませています。
シャンプー後のトリートメントは必要
美容院で行うトリートメントメニューではなく、自宅でシャンプーをした後につけるトリートメントは必要なものです。
トリートメントという言葉が同じなので、少しややこしいですが、「美容院でメニューとしてあるトリートメント」と「シャンプー後につけるトリートメント」は全くの別物です。
しかし、過剰につけすぎるとベタつきやパサつきの原因になってしまうので、トリートメントという油分に頼りすぎるのはオススメできません。
参考記事
大切なのは髪をなるべく痛ませない事
髪が痛んだからトリートメントをするのではなく、なるべく髪を痛ませない事が美髪への近道です。
髪にお金をかければかけるほど、髪は痛んでいき、美髪とは無縁になっていってしまいます。
美髪を目指す時に必要なヘアケアは、お金をかけないほうが近道となります。
そして、日々のちょっとした一手間を積み重ねる事で、誰にでも必ず手に入れる事ができます。
参考記事
カットするのが最も効果的なトリートメント
痛んだ髪を綺麗にするという本当の意味で最も効果があるのは、「髪を切る事」です。
ですので、痛んだ部分を切り落とす事でしか、髪全体の質を高める事ができません。
パーマやカラーの繰り返したことによって、髪がチリチリになってしまったり、摩擦などが原因で枝毛になってしまったりした場合は、その痛んでしまった部分をカットする事でしか、痛みの進行を食い止める事ができません。
最後に
美容師がしつこくトリートメントを進める理由は、あなたの髪を綺麗にするためではなく、「売り上げを上げる」ためです。
一般的な常識では、「トリートメントは髪に良いもの」というイメージがあるので、お客さんに勧めやすいオプションメニューなんです。
トリートメントによって髪の痛みが治るという認識は「一切持っていない」にも関わらず、勧めているわけですから闇が深いですよね。
しかし、悪い事をしているわけではないですし、ビジネスをしているので「悪」ではないと思います。
今の髪を本気で綺麗にしたいのであれば、取り組みべきヘアケアはシャンプーです。
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