ヘアドネーションに参加しようと考え、現在、髪の毛を伸ばしている方は必ず「条件」を前もって確認しておく必要があります。
僕が経営している美容院も「ヘアドネーション賛同サロン」に登録しているため、お問い合わせをいただく事がよくあるのですが、ほとんどの方は「長さ」に関する問い合わせです。
ヘアドネーションを行っている団体によって「条件が異なる」という認識はあまりないようです。
もちろん、共通条件はありますが、細かな条件は団体によって違います。
ヘアドネーションを検討されている方に、事前に「条件」を確認してほしいという気持ちから、次のようなツイートをしました。
ヘアドネーションの共通条件
31cm以上の長さが必要
完全に乾いた状態の髪の毛
切り口をヘアゴムでまとめる
複数人で1つの毛束を作らない
極端に傷んでいない
✔️「つな髪」の場合のみ15cm以上の長さから可能
ただし、「髪質」に関する条件が細かい設定あり
団体により条件が異なるので要確認
— ゆーすけ@髪の救世主 (@yu_suke_blog) September 26, 2019
31cm以上の長さが必要
完全に乾いた状態の髪の毛
切り口をヘアゴムでまとめる
複数人で1つの毛束を作らない
極端に傷んでいない
✔️「つな髪」の場合のみ15cm以上の長さから可能
ただし、「髪質」に関する条件が細かい設定あり
団体により条件が異なるので要確認
このツイート内容をより詳しく解説します。
ヘアドネーションに参加しようという「あなた」の善意の想いを確実に子供達に届けるために、「条件」に沿った基準で、できるだけ綺麗な状態の髪の毛を寄付出来るように頑張って髪を伸ばしていきましょう。
オシャレを楽しみながら「綺麗な髪の状態」で伸ばすポイントも解説するので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
ヘアドネーションの共通条件は5つ
ヘアドネーションに参加し、実際に「あなた」の髪を寄付するには条件をクリアしなければなりません。
条件といっても、難しいものではないのでご安心ください!
参加条件はヘアドネーションを行っている団体によって違いがあるのですが、一貫して共通している条件は下記の5つ。
- 長さは31cm以上の長さがあること
- 極端に髪が傷んでいないこと
- 完全に乾いた状態の髪の毛であること
- 切り口をゴムなどで束ねてあり、一人分づつまとまっていること
- 髪束は同一人物ごとにまとめる
あなたが最も気にかけるべき条件は「長さ」です。
31cm以上の髪の毛束が必要なのですが、ヘアドネーション後の髪型を加味しなければなりません。
根元からキッチリ31cmという状態でヘアドネーションをするとなると坊主にする。
という事になっちゃいますからね。
自分で髪を切り、団体に送付することも可能なんですが、「切った後」の髪型を考えると、どちらにせよ美容院へ行くことになりますよね。
- 髪が完全に乾いた状態
- 毛束をゴムでまとめる
- 毛束の管理、送付
- ヘアドネーション後の髪型
これらを考えると、賛同サロンを利用する方が断然合理的です。
賛同サロンに加入している美容院であれば、その辺の「基準」があるので安心して任せることができます。
とはいえ、明確な基準が設けられているわけではないので、賛同サロンの美容師としても「とりあえず送る」という判断をすることが多いと思います。
少なからず、僕は「とりあえず送る派」です。
「明らかに無理」という髪の毛は、ゴミ箱行きですが、「微妙なライン」と感じるものは「とりあえず送り」、団体さんの方に判断を委ねる。といった考えです。
「明らかに無理」となる基準は、ブリーチを何度も繰り返している髪です。
先に述べた5つの条件というのは、
- JHD&C,ジャーダック
- HERO
- つな髪
という3つの団体で共通する条件です。
しかし、つな髪の場合はこの他にも細かく条件が設定されています。
ですから、「つな髪」を選ぶ場合は、あなたの髪の毛が条件をクリアしている状態なのかをよく確認する必要があります。
「つな髪」の場合はよく確認!
つな髪は、他の団体より細かい条件があるので、よく確認してください。
- 髪の長さ15cm以上または31cm以上
- 年齢、性別、国籍は問いません
- ヘアカラーしていてもOK
ただし、
- パーマのかかった髪
- 天然パーマ
- くせ毛
- 縮毛矯正された髪
- ブリーチなどで退色してしまった髪
- 白髪まじりのものや傷みがひどく軽く引っ張ると切れてしまう髪
このように、15cm以上の長さがあればヘアドネーションに参加できるのが大きな利点です。
31cm以上という長さまで髪を伸ばすのがツライ。
という方でも、15cm以上であれば頑張れる!と感じられる方もいるのではないでしょうか。
しかし「髪質」に関する条件は少し厳しい基準が設けられています。
パーマ、天然パーマ、くせ毛に関しては「動きのある髪の毛」という面で捉えてもらって問題ないです。
要するに「直毛」の人でないと参加できないということです。
多少、動きがついている程度であれば問題はないと思いますが、「縮毛矯正が必要なくらいのくせ毛」は不可。
という基準なので、明確さに欠けると、個人的には感じています。
動きがある髪の毛はダメだけど、縮毛矯正(ストレートパーマ)をしてある髪もダメ。
という条件があるため、やはり「直毛」の方しか難しいです。
- パーマ
- くせ毛
- 縮毛矯正
- ストレートパーマ
という条件に合わない方でも「つな髪」以外の団体であればヘアドネーションは可能なので、他団体に寄付をお願いします。
白髪に関しても「不可」なので、注意が必要です。
髪をヘアゴムでまとめる前に、取り除いてあればOKという事なので、取り除ける程度の白髪の割合だった場合は可能です。
※僕が「賛同サロン」として登録している団体が「JHD&C,ジャーダック」なので、他の団体に関して詳しい条件を把握出来ていない部分があります。予めご了承ください。
団体は3つ
先ほどから「団体」という言葉を使ってきましたが、日本でヘアドネーションの活動をしているの団体は3つです。
この3つ以外にも、ヘアドネーションに関する活動をしている団体もあるようですが、それらは「仲介」といった役割を成している団体です。
特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity
特定非営利活動法人HERO
株式会社グローウィング『つな髪プロジェクト』
引用元:ウィキペディア
この3つの団体の中でも「NPO法人Japan Hair Donation&Charity(JHD&C,ジャーダック)」は、日本で最初に活動を開始した団体です。
ですから、ヘアドネーションといえばジャーダックが一番有名で、賛同サロンも多く、団体の規模としても最も大きいですね。
僕がお店でヘアドネーションを始めたキッカケもジャーダックを知ったことから始まりました。
他の団体の認知度が低いというわけではなく、ジャーダックの認知度が高すぎるといった感じですかね。
そのくらいメジャーということです。
そして、「つな髪」はNPO法人ではないので、条件が違うのかもしれませんね。
株式会社としてボランティアの一環で社会貢献プロジェクトを立ち上げているようですが、医療用ウィッグを作るための設備投資にどこまで会社で負担できるか?というお金の問題がありますからね。
ヘアドネーションで集められた髪はウィッグとして世にでるまでに様々な工程が必要です。
設備環境という面で、
- 「パーマ、くせ毛」という動きに関して
- 「白髪、ブリーチ」という色に関して
を処理する工程を省くために条件付けをしているものと考察できます。
とはいえ、社会貢献プロジェクトでここまでの規模を運営しているというのは「本気度」を感じされられます。
ヘアドネーションの条件を満たしているかは賛同サロンで確認
このようにヘアドネーション活動をしている3団体では条件が異なる部分があるので、要確認です。
なので、「賛同サロン」にお願いするのが最良の選択です。
賛同サロンの認定を受けている僕としては「髪の状態」に気を配っていただけると幸いです。
髪の寄付という慈善活動とはいえ、髪の状態は綺麗にこしたことはありません。
あなた自身もせっかくヘアドネーションをするならば、「綺麗な髪を!」と考えるのではないでしょうか?
- カラーをするな!
- パーマをかけるな!
- 縮毛矯正をするな!
- 髪を傷ませるな!
- オシャレを求めるな!
などと言うつもりは一切ありません。
しかし、「綺麗な状態の髪」を考えすぎて、間違ったヘアケアに時間と労力を費やすのだけは避けていただきたいところです。
間違ったヘアケアをせずに、綺麗に髪を伸ばすには正しい知識が必要です。
参考記事
ヘアケアの基本はトリートメントではなく、シャンプーです。
参考記事
ヘアドネーションに関わらず、髪を綺麗に伸ばすにはシャンプーによるケアが最も大切です。
以上、ヘアドネーションの条件を確認してから団体に届けよう!でした。
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