酸熱トリートメントは本当に良いの?くせ毛や髪のダメージが治る?

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酸熱トリートメントは髪に良いのか? 美容院での疑問
この記事は約11分で読めます。

2018年から美容業界で新しく「くせ毛や髪のダメージを治せる」技術として「酸熱トリートメント」というものが出てきました。

 

2019年に入り、取り入れる美容院も確実に増えてきているメニューで、インターネットやSNSで話題になっていますが、控えめに言って「わりと危険」です。

 

酸熱トリートメントは本当に髪に良い技術なのか?

 

仕組みや効果といったメリットだけではなく、髪がチリチリになってしまうリスクが大きく、デメリットが多いという事も知っておくことが必要です。

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酸熱トリートメントでくせ毛や髪のダメージが「治る」はずがない

酸熱トリートメントで髪は治らない

 

髪は一度痛んでしまうと元には戻らないので、酸熱トリートメントであっても修復するのは不可能です。

 

  • 子供の頃は癖毛だったけれど、大人になるにつれ直毛に髪質が変化する
  • 子供の頃は直毛だったけれど、大人になるにつれ癖毛に変わり年齢とともに癖が強くなっていく

 

こういった髪質の変化はありますが、トリートメントをしたことによってくせ毛が治る原理はないと考えるのは普通です。

 

トリートメントによってくせが治ったわけではなく、トリートメント成分である「油分」が髪に付着することで髪自体が重くなり、くせが伸びているに過ぎません。

 

よれたヒモに重りをつけて、よれを伸ばしているイメージです。

 

髪がストレートになったのならば「それで良い」と思う人もいますが、それには当然ダメージが伴います。

 

「髪を全く痛ませずにくせが伸びる」ということは、まずありえません。

 

  • 髪の痛みが治るわけではない
  • くせ毛が治るわけでもない

 

これを踏まえた上で「酸熱トリートメント」とは、いったいどんなものなのかを知る必要が有ります。

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酸熱トリートメントとは?

酸熱トリートメントとは

 

酸熱トリートメントを調べてみると以下のようなことがすぐに出てきます。

 

  • 髪に全く負担がなく、髪内部の結合を「酸性の力」で切断再結合させるトリートメント
  • 結合を「切断、再結合」させることにより癖が落ち着く
  • 髪のダメージは全くない
  • 酸性なので、「ハリ」「コシ」がでて根元が立ち上がる
  • トリートメントなのでしっとりと艶が出る
  • 継続的に施術を繰り返し、回数を重ねるほど髪は綺麗になる

 

なんだか、一見凄そうな感じますが、控えに言っても「矛盾が多く、ツッコミどころしかない」です。

 

  • 結合を切っている時点で髪に負担がかかっている
  • 100%再結合させるのは不可能。よってダメージは残る
  • 髪の結合を切っている時点でトリートメントではない
  • 酸性でも髪は痛む
  • こういった施術を繰り返し行えば、当然「痛みは進行する」

 

僕は美容師なので、こういった「裏側」をすぐに見てしまうくせがあるのですが、一般の方も冷静に「文面」を見れば、一般常識の範囲でこういった矛盾に気づけるはずです。

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酸熱トリートメントの効果

酸熱トリートメントの効果

 

次は「酸熱トリートメントの効果」について調べてみました。

 

先ほどと共通する部分も多いのですが、表現がさらに酷いありさまになっています。

 

  • 髪を全くダメージさせずに癖を伸ばすことができる
  • 髪にハリコシが出てふんわりする
  • 髪が痛んでいる人ほど効果が高い
  • 髪質改善ができる
  • 通常トリートメントより持続性が良い
  • トリートメントをしても効果を実感できない人ほど効果がある
  • ダメージなく髪を明るくできる
  • 癖は伸びるけれどパーマは落ちない

 

ここまでくると「チョットナニイッテルカワカンナイ」というレベルに感じるのは僕だけでしょうか・・・。

 

上の方の項目は先ほどと同じ見解として、下の方は摩訶不思議な現象が起こっているようです。

 

  • 持続性が良いということはそれだけコーティングが強いということ
    髪はコーティングによって痛みます。

 

  • トリートメントで効果を感じない人ほど、効果を感じられる
    通常のトリートメントとの比較と思われますが、コーティングが強力だという証です

 

  • ダメージなく髪を明るくできる
    トリートメントで髪を明るくできる技術?と上げ足はとらないですが、カラーのダメージをなかったことにできるんですかね?超常現象ですね!

 

  • 癖は伸びるがパーマは落ちない
    癖毛にパーマをかけたとして、癖とパーマはどうやって見分けるのでしょう?
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酸熱トリートメントで髪が治る仕組み

酸熱トリートメントの仕組み

 

酸熱トリートメントで髪の痛みが治るとされている理由が「コルテックスダメージに作用する」からです。

 

「コルテックス」とは髪の内部となる部分で、髪の表面が「キューティクル」になります。

 

コルテックスは髪の内側なので、「パーマ剤、カラー剤、ストレート剤」といった薬剤を使用しなければ損傷(ダメージ)しないです。

 

摩擦などによる髪のダメージはキューティクルという髪の表面だけなんです!

 

そのため、ツヤや指通りなどではダメージしているか見た目で判断できない部分なのですが、「髪が濡れている時にゴムのように伸びる」といった状態で、ある程度判断できます。

 

酸熱トリートメントは内部であるコルテックスダメージに作用しるため「内部補強し、コルテックスを強くする」ことで髪の痛みを治すことができる!

 

回数を重ねる事で「内部補強」をより強固なものにできるから、やればやるほど髪が綺麗になる!
という仕組みです。

 

この考えは、ヘナによるトリートメントと同じですね。

 

ですが、酸熱トリートメントで使う商材や工程を見てもかなり疑問を感じます。

 

内部補強をするのであれば、コーティングは必要ないですし、アイロンによる熱も全く必要ありません。

 

そして、「内部補強」と「くせ毛」は全く別物なので、くせのうねりがまっすぐになる原理もコルテックスとは無関係なんですよね・・・。

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酸熱トリートメントってどれぐらい持続するの?

酸熱トリートメントの持続期間

 

酸熱トリートメントに限らず、「トリートメントの保ち」は気になるところですよね!

 

美容院で料金を支払っているのですから「できるだけ長持ちさせたい」というのが願いだと思います。

 

酸熱トリートメントは約1ヶ月半くらいの期間は持続するとされています。

 

実際に、手触りなどの効果を「実感できる」のは1週間くらいが限界だと思われます。

 

というのも、1週間程度でコーティングは剥がれてしまいますからね。

 

美容師が言う「保ち」と、お客さんが「実感できる期間」は、かなりギャップがあるものです。

 

理論的には「保つ」のですが、「実感」出来ていなければ「持続していない」のと同じですよね。

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酸熱トリートメントのデメリット

酸熱トリートメントのデメリット

 

ここまでも、効果を紹介しつつ疑問や反論をぶつけてきましたが、さらにデメリットとなる部分も知る事が大切です。

 

何事も「メリット」と「デメリット」の両方の知識を得た上で判断するのが得策になります。

酸熱トリートメントは髪質を選ぶ

酸熱トリートメントはどんな髪質でも効果があるわけではなく、限られたケースにのみ効果が出るようです。

 

  • 細く柔らかい軟毛
  • パーマ、縮毛矯正、ブリーチ、カラーなどのダメージが大きい髪
  • 髪が乾くと「くせが出て」濡れると「くせがなくなる」髪質

 

こういった髪質以外の場合は、実感できるほどの効果がないようです。

 

ちなみに、上の2点は「普通のトリートメント」でも同じです。

 

髪が弱っていれば弱っているほど「なにかしら手を加える事」で、状態が変わるのは当たり前ではないでしょうか。

カラーとの相性が悪く色落ちしやすい

酸熱トリートメントは「弱酸性のトリートメント」なので、「アルカリ性」であるカラー剤とは相性が悪く、色味が抜ける原因になる。

 

トリートメントは、基本的に「弱酸性」なので、酸熱トリートメントに限ったことではないと思いますが、工程の中にある「アイロン」による「熱」が大きな要因になっていると考えられます。

 

カラーをした日に「アイロン、コテ」などの「高温」は控えたほうが良いのは当然です。

酸熱トリートメントは種類があり「仕上がり」に差がでる

酸熱トリートメントはおよそ10種類ほどあり、それぞれで効果が大きく異なります。

 

メニュー名は同じ「酸熱トリートメント」であっても、仕上がりの差に違いがあるので「思ってたのと違う」という結果を招きやすいです。

 

また、美容師によって「技術、知識、経験」といった差がでる「トリートメント」なので、安易にアシスタントに任せてしまう業務体制だった場合は、かなり危険です。これについては後ほどもう少し詳しく解説します。

酸熱トリートメント後に特有の匂いが残る

パーマやカラーなども同じですが、施術後、髪に特有の匂いが残ります。

 

人によっては「臭い」と感じるかもしれません。

 

髪に残臭があるということは、髪の内部に浸透した薬剤が残っている証です。

 

これは「トリートメント成分」だから問題ない。といった問題ではなく「残留薬剤」という部類なので、虫歯のように少しづつ髪を痛ませていく原因となります。
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酸熱トリートメントの失敗でチリチリになる

酸熱トリートメントの失敗

 

先ほど「美容師によって差がでる」と言ったのがこれで、失敗によって髪がチリチリになってしまうリスクがあります。

 

美容院で新たなメニューを取り入れた場合、メーカーやディーラー(問屋)から簡単な説明を受け、よく理解せずに「言われた通りに使う」というのがよく行われているのが実状です。

 

特に、トリートメントは「ただつけるだけなので、誰がやっても同じ」と安易に考えられているメニューです。

 

そのため「技術、知識、経験」のない、新卒の新人美容師に平然と施術させます。

 

酸熱トリートメントの場合、薬剤を使用し「熱」による操作が肝になってくる施術なので、いわば縮毛矯正と同じです。

 

失敗すれば、髪がチリチリになるのは必然で「取り返しのつかない」状態になってしまいます。

 

また、「繰り返し行うことで内部補強を強固なものにすることが出来、やればやるほど髪が綺麗になる」と言われていますが、やっている内容は縮毛矯正と同じなので(薬剤の違いはある)、やればやるほどダメージが蓄積していく。

 

というのが、決まりきった答えです。

 

熟練の美容師が担当したとしても、髪の限界ラインを越えてしまうと髪はちりつきます。

 

こういったことから、「熱系トリートメント」が流行れば流行るほど、髪がチリチリになってしまう被害者が多くなってしまうと容易に予想できます。

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酸熱トリートメントの料金は高すぎる

酸熱トリートメントの料金

 

酸熱トリートメントの料金相場は、1万円程度が一般的のようです。

 

安いところで5千円というのもあるようですが、高い場合は2万円近くするお店もありました。

 

トリートメントとは謳っているものの、やっていることは縮毛矯正とほぼ同じなので、料金が上がってしまうのは仕方なのないことだと思います。

 

とはいえ、トリートメントでこのくらいの価格は高いですよね。

 

髪の病院?1回100万円のトリートメント?!その効果とは?に比べると内容的にもマシですが、1万円でも100万円でも「価格に見合った効果」があるのかは微妙です。

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酸熱トリートメントのまとめ

酸熱トリートメントのまとめ

 

酸熱トリートメントは「髪の痛みが治る」「くせ毛が治る」と言われていますが、毛髪科学的には「あり得ない」です。

 

髪に良い印象を与える言葉を並べられていますが、矛盾点が多く存在しています。

 

「酸」と「熱」に特徴を持たせていますが、酸性だから髪に良いというのはないですし、髪に熱を加えればツヤが出て手触りが良くなるのは当たり前です。

 

調べてみると「髪がこんなに綺麗になりました!」といった写真が大量に出てきますが、1、2度施術した程度であれば、いくらでも誤魔化しはききます。

 

1度綺麗になれば、「良いもの」と判断されるため「何度やっても綺麗になる」と思ってしまいますが、髪はそんなに単純なものではありません。

 

どこかのタイミングで必ずツケが回ってきます。

 

とはいえ、酸熱トリートメントが「悪い」というわけではないのですが、まだまだ新しい技術なのでサンプル数が絶対的に少なく「正しい判断がまだできない」というのが現段階ですね。

 

お客さんの立場からすると、試してみるのも良いですが、今はまだ「静観しておく方が吉」といった印象です。

 

悲しい思いをしてしまってからでは、取り返しがつきませんからね。

 

今のところはメニュー名で「新しさ」さ「良さ」を打ち出している感じが拭えないので【警告】髪質改善トリートメントは髪を痛ませてるだけ!言葉遊びに騙されるな!と同じ感想です。

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